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昭和8〜40年頃の車両たち

軌道専用車両

モハ1形…路面電車

電動客車(モハ)

モハ11形…開業時から在籍
モハ16形T…戦後の粗製電車
モハ16形U…元伊那電鉄の買収国電
モハ17形…東武からの供出車(半鋼)
モハ19形T…東武からの供出車(木製)

制御客車(クハ)

クハ31形…開業の年から在籍
クハ33形…元神中鉄道のガソリン動車
クハ34形…戦時中に増備
クハ36形T…粗製電車のなれの果て
クハ37形…元国鉄の機械式気動車
クハ38形…元宮城電鉄の買収国電
クハ39形…元武蔵野→西武
クハ40形…東武供出車の余生

"モハ"や"クハ"って何?

車両の種類を表しています。例えば"モハ"のモは、電動車(モーター付のモ)という意味で、ハは3等車という意味です(3等車とは、今でいう、乗車券だけで乗れる普通車のことです。イロハの順に1等(通常の列車では絶滅)・2等(今のグリーン車)・3等と当てていました)。他にデンテツにあるものを挙げてみると、
・ク…制御車。モーターは無いが運転台がある
・ワ…有蓋貨車。屋根がある。普通は自分で走れないが、モワ51はモがついているので自分で走れる
・ト…無蓋貨車。屋根が無い
・チ…長物車。レールなどを載せる
・フ…緩急車。車掌などを乗せる
・キ…雪かき車。昔は、ラッセル・ロータリー・マックレーなど色々な方式があった
※トラ141など、トの後についているのは、貨物を積める重量を表す記号です。記号なしが13t以下(キ116は30.3tもある貨車ですが、1tも積めないので記号なし)、ムが14〜16t、ラが17〜19t、サが20〜24t、キ(雪かき車のキとは違う)は25t以上と、"ムラサキ"になっています。

"モ"と"クモ"について

JR世代の方(私もですが…)だと、「なぜ運転台があるのに"ク"が付かないんだ」と疑問に思われることでしょう。実は国鉄(現JR)も、編成ものの登場前は"ク"があるのはクハだけでした。なぜかというと…当時は、今でいうキハ40系などの気動車のように、電車も編成単位ではなく、1両単位で編成を組まれていました。そのため、どこが先頭になってもちゃんと運転できるように、ほとんどの車両に運転台がついていました。モーターがついていれば運転台があるというのが常識だったわけです。しかし、編成ものの80系の登場(1950(昭和25)年)で、運転台を持たない万年中間のモーター車、中間電動車が発生し、(1959(昭和32)年)の車両称号規程改正の際に、中間電動車をモ、制御電動車をクモと改められたわけです。ただ、当時編成ものとは無縁だったほとんどの中小私鉄は、国鉄にあわせることなく、以前の国鉄称号規定を参考に定めた自社独自の称号を使い続けました(適用車が無かっただけで、実際はクモを定めているところもあったかもしれません)。デンテツもそのクチで、幸い廃止まで中間電動車の流入が無かったため、最期まで自社独自の称号を使い通せました。

形式番号について

モハ11形モハ11のように、番号のほうにもモハやクハをつけるのが正式な書き方ですが、形式と番号の記号が食い違っている事例(例:伊那電気鉄道デ120形デハ124)というのはそう多くはありませんので、通常は番号の記号を省略してモハ11形11と書かれます。当サイトもこれに従います。